阪神 尾張でまた“終わり”に一歩 2カード連続負け越し…再び巨人と10・5差

 中日に連敗を喫し、足早に引き揚げる矢野監督(中央)
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 「中日4-2阪神」(20日、ナゴヤドーム)

 痛い連敗だ。阪神は散発3安打で中盤以降の好機も生かせず、2カード連続で負け越した。矢野燿大監督(51)は「あと一本というところが出なかった」とタイムリー欠乏症を嘆いた。首位巨人とのゲーム差は再び10・5に開いた。21日から甲子園に帰って3位・DeNAと3連戦。入場制限が緩和されるホームで眼下の敵を倒す。

 何ともストレスのたまる敗戦だ。何度も傾きかけた流れを引き寄せることができない。初戦を取って中日戦5連勝としたものの、終わってみればカード負け越しとなった。

 この3連戦での計11得点は、すべて本塁打と犠飛によるもの。泥臭くつなぐ野球を目指す矢野阪神に1本の適時打も生まれず、指揮官は「チャンスは何回もあった。あと一本というところが出なかった」と、この日の試合を力なく振り返った。

 五回1死から大島が左中間真っ二つの当たりで三塁を狙う。中継プレーで微妙なタイミングに持ち込むも判定はセーフ。だが、矢野監督がリクエスト。長いリプレー検証の結果、判定が覆った。

 1死三塁と2死走者なしでは天地の差だ。このイニングを馬場が無失点に抑え、続く六回の攻撃で先頭の近本が中前打で出塁。阪神に流れが来る場面だったが、陽川がバント失敗で走者を送ることができず、またしてもミスで得点機を逃す。

 2点差とされた七回は、この回にマウンドへ上がった福が連続四球で無死一、二塁に。送りバントも考えられる場面だったが、木浪に代打・中谷を送り、結果は3球三振。この回も無得点に終わり、相手がくれた好機を生かせなかった。

 「ミスをしたら誰かがカバーして打ってやれば。そういうところのチームワークが求められる部分だと思う。みんなやろうとはしてくれているんだけど、ここまでくると結果で示すしかないんでね」

 指揮官の声がむなしく響く。カード初戦で2本塁打、6打点の活躍を見せた期待の大山も4タコに終わり、中日の継投策の前に散発3安打での寂しい敗戦。首位・巨人の連敗がストップし、再び10・5ゲーム差に広がった。マジックは2個減って32。尾張名古屋で“終わり”にまた一歩近づいた。

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