阪神・ボーアが同点弾&V打!3位転落を阻止 甲子園1万人超のファンに白星
「阪神5-3DeNA」(21日、甲子園球場)
阪神が3位・DeNAに競り勝ち、連敗を2で止めた。負ければ3位に転落していた一戦で、ボーアが同点アーチに決勝打と大活躍。入場制限の緩和で今季最多の1万1384人が集まり、応援にも迫力が増した甲子園のファンに勝利で応えた。
試合は3-3の同点で迎えた八回、先頭の大山が左前打で出塁した。パスボールで二塁に進むと、ボーアが1-1から3球目。国吉の143キロ、カットボールにコンタクトした。二塁・柴田の左を抜くと、二走・大山が一気に生還。決勝のホームを踏んだ。
さらに1死三塁のチャンスを作り、木浪の中犠飛でリードを2点に広げた。
試合は初回、2死から糸井、サンズの連打で先制。2点をリードされた五回には、糸井が左前にしぶとく落とす適時打で1点を返した。さらに1点差で迎えた六回にはボーアが、14号の同点ソロをバックスクリーンに運んだ。
ボーアはフルカウントから京山が投じた直球をフルスイング。打球は中堅方向へ一直線に伸び、そのままバックスクリーンに飛び込んだ。ベンチ前ではテレビカメラに向かってファイアボールも披露した。
「ここ最近詰まらされてしまう打席が多かったから、しっかりコンタクトできて良かったね」
チーム本塁打数は、巨人の97本に次ぐリーグ2位の83本。甲子園では4日・巨人戦から7試合連続の本塁打で、2006年9月以来14年ぶりの記録となった。
一方、先発の岩田は昨年8月4日の広島戦(マツダ)以来の登板で、5回を投げて4安打3失点で降板。2点のリードを許す展開で、444日ぶりの勝利は逃したが、粘りの投球で試合をしっかり作った。2番手以降をエドワーズ、岩貞、岩崎と無失点リレーでつなぎ、最終回はスアレスが締めて16セーブ目。リーグトップを独走している。
カード初戦で連敗を止め、2戦目は高橋が先発予定。一戦必勝で白星を積み重ねていきたい。