阪神・大山、孤軍奮闘の猛打賞 3の3&四球、4出塁も…本塁遠く
「阪神0-4DeNA」(23日、甲子園球場)
チャンステーマの大合唱がため息に変わった。一塁ベース上で悔しさをにじませた阪神・大山。どれだけ活躍しても勝利につながらなければ喜べない。3打数3安打の猛打賞、4出塁と孤軍奮闘したが、実らなかった。
自らのバットで何度も得点のチャンスを作った。まずは、二回。1死走者なしで迎えると、カウント2-2から上茶谷の直球を右前へ。この試合、チーム初安打で先制の好機を演出した。
先頭で迎えた五回にも右前打を放ち出塁。七回2死走者なしでは左前へ運び、今季4度目の猛打賞をマークした。さらに4点を追う九回。2死一塁の第4打席では、四球を選んで後続につないだ。しかし、計4度の出塁で一度も本塁を踏むことはできなかった。
シーズンも終盤を迎え、状態は高まってきている。9月は21試合で8本塁打を記録し、複数安打は8試合。井上打撃コーチは「一番評価したいのは3本打った後のフォアボールかな。雑になりそうな打席でしっかり取れたのはよかったかなと思う」とチームに貢献しようとする姿勢を称えた。
9連戦を終え、25日からは神宮でヤクルトとの3連戦に臨む。首位・巨人を追うためにも一戦必勝。目の前の戦いに全力を注ぐ大山が攻撃の起点となり続ける。