阪神・矢野監督が猛反論 審判からの“判定について記者とコンタクト”の疑義に

8回の攻撃を終え審判に詰め寄る阪神・矢野燿大監督ら=神宮(撮影・金田祐二)
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 「ヤクルト2-1阪神」(26日、神宮球場)

 八回裏の開始前に、阪神・矢野監督が、審判団と激しく言葉をかわす場面があった。

 試合中の七回表、本塁クロスプレーの判定を巡るリクエストを受けたリプレー検証を待っている時間に、ネクストバッターズサークルにいた近本と、井上コーチが記者席にいる報道陣と“当該プレーのアウト・セーフについて”何らかのコンタクトをとったのではないかと、審判団が疑義を持った。

 神宮球場の記者席は、テレビ中継にも映るように、ホームベース裏側の低い位置に設置されている。

 この後、八回裏が始まる前に矢野監督が選手交代を告げた際、審判から疑わしい行動をとらないように矢野監督に求める声がかかった。矢野監督は激しく反論し、約6分間が経過した。

 試合終了後にも審判団と矢野監督が話し合った。矢野監督は「疑われるようなあれがあったのなら申し訳ない」と謝罪した上で、「それは試合終了後に注意してくれたらいいんじゃないの。信頼関係の中でやっている中で、試合中にそれはどうなの」などの意見を述べた。

 この日の責任審判である二塁塁審の森氏は「こちらとしては、イニング間にどこの新聞社の人間かということを記者席に向かって聞いていた。たまたま矢野監督が交代を告げにきたときに、その場で話しになってしまっただけです」と説明した。

 森塁審は報道陣の問いかけに「何もありません、NPBに報告します」と語った。

 矢野監督は試合後の取材に「審判の人も分かるんだよ」と、審判団の心情を思いやった。その上で「あそこで『試合を止めてまでせなあかんことですか』と言って。それやったら試合終わった後に『何していたんですか?』『外部の情報なりますよ、どの記者がやっていたんですか?』というのを後から俺はやればいいと思うんだけど」と、一方的に疑われたと受け止め、反論に至ったと振り返った。

 「審判の人もやっぱり自分らが判定する前にそういうこと言われると、気分も良くないだろうし。向こうの気持ちも俺は理解しているんだよ。理解しているんだけど、こちら側のことでは、それが何か試合に影響するような外部の情報でもないし、何か俺らがズルすることなんかないわけよ。そういうふうに言われているような感じがするから」とお互いの立場を踏まえて振り返った矢野監督は、「でも最後はちゃんとそれを説明したし、向こうもそれを理解して、お互い分かったということなんでね」とした。

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