阪神・藤浪が7年ぶり中継ぎ 緊急登板で上々“立ち上がり”も村上に痛恨勝ち越し被弾

 声援を受けてマウンドに向かう藤浪
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 「ヤクルト2-1阪神」(26日、神宮球場)

 打球の行方を見届けた阪神・藤浪は、マウンドに視線を落とした。唯一の失投を村上に捉えられ、リリーフとして喫した“初黒星”。コロナショックによる緊急招集、そして7年ぶりの中継ぎ登板。目まぐるしく移り変わる状況下、復活を期す右腕に6敗目が記録された。

 「慣れない登板でしたが、球自体は悪くなかった。それだけに、村上選手に浮いてしまった1球が悔やまれます」。六回だ。先頭で村上との対戦。2球目、152キロの直球が高く浮いた。思わず「あっ…」と声が漏れた1球は、バックスクリーンに突き刺さった。

 前日25日。チーム内に新型コロナウイルスの感染者が出た影響で1、2軍計19人の入れ替えが行われた。同日にウエスタン・中日戦で先発予定だった藤浪も緊急合流。手薄になった中継ぎの1人として出番を待った。指揮官が用意したのは五回、同点の場面だった。

 敵地とは思えぬ歓声が球場を包んだ。レギュラーシーズンでは、入団初年度の2013年4月7日・広島戦(マツダ)以来、2729日ぶり2度目の登板。緊急登板、しかも不慣れなマウンドを感じさせなかった。五回、いきなり150キロ超の直球を連発。2死から青木に中前打を許したが、最後は山田哲を152キロで中飛に抑えた。

 「中継ぎは、CSやフェニックスリーグでも経験して、全くの初めてというわけではないので、試合に入っていけたとは思います」

 失点が敗戦につながりはしたが、矢野監督は「勝負にいった結果。細かい投球で抑える投手じゃない。晋太郎らしい球を投げていた」と慣れぬ登板をねぎらった。未定ながら今後もリリーフ待機を経て、13連戦中の先発、10月1日・中日戦登板が有力。窮地で戻ってきたキーマン。フル回転で沈むチームを救う。

2023-11-05
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