【小山正明氏の眼】本来の投球で完全に阪神・岩田ペースに持ち込めていた
「阪神2-0中日」(1日、甲子園球場)
この日のゲームに関しては、岩田の好投が一番だと言える。本来の投球内容を久々に見せてくれた。ストライク先行でテンポよく投げ込み、ゴロアウトを量産し、専門的に見ていてもおもしろい内容だった。中日打線を相手に完全に岩田ペースに持ち込めていた。
なかなか勝てない時期は球のキレがもうひとつで、コントロールの甘さからつまずくことが多かった。この日のような安定した投球内容なら、そうそう崩れることはない。安心して先発ローテーションを任せられる。
岩田にとってはこれをどう持続するかが、残り試合と来季以降の課題になる。今季はファームで過ごす時期が長かったが、調整方法を十分に検証しながら取り組んでもらいたい。