阪神が２９日、甲子園球場で行ってきた約２週間にわたる秋季練習を打ち上げた。午前の練習後にキャプテンの糸原が「去年は３位、今年は２位、来年は優勝を目指して、矢野監督を胴上げできるように頑張りましょう」などと手締めのあいさつをして締めた。

　「みんなが課題をしっかり持ってやってくれましたし、いい練習ができました」と満足そうに振り返った矢野監督。「チームとしてエラーが多かったということで、午前中はだいたい守備でやるということをやってきた」と、２年連続で１２球団ワーストの失策数を記録した守備面の強化に力を注いだことを強調した。

　「来年に向けて楽しみな感じには全体的になっている」と手応えをつかみ、「プロなんでね。何をやるかは本人たちがしっかり持ってやってくれると思いますし。来年の春はすぐ実戦をやろうと思っているんでね。そのつもりでしっかりやってきてくれると思っています」とオフの個々人のレベルアップに期待を寄せた。