阪神ドラ3佐藤蓮 久保田魂継承や!初ブルペンで直球&カーブ22球

 ベースランニングに汗を流す佐藤蓮(球団提供)
 ブルペンでの投球練習を終え笑顔を見せる佐藤蓮=鳴尾浜(代表撮影)
 ブルペン入りする佐藤蓮(代表撮影)
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 阪神ドラフト3位の佐藤蓮投手(22)=上武大=が19日、鳴尾浜で行われた新人合同自主トレで初のブルペン入り。平田2軍監督らが視察する中、直球とカーブを22球投げ込んだ。投球を見守った久保田2軍投手コーチは投球内容を絶賛し、右腕は同コーチが現役時代に着けた背番号30の“魂”を受け継ぐと誓った。

 雪もちらつく寒空の下、佐藤蓮が熱のこもった投球を見せた。ドラフト8位・石井大(四国ILp・高知)と共に“新人一番乗り”でブルペン入り。平田2軍監督ら約20人が右腕に視線を送る中、捕手を立たせたまま直球とカーブを22球。見守った久保田2軍投手コーチは目を細めた。

 「しっかり投げられていた。力のあるボールで、いいカーブも投げていたし。タイプ的には中(継ぎ)だと思うよ。今は右の中継ぎっていうのも、なかなか固定できていないからね。右のセットアッパーで(チームに)いないタイプだし、楽しみな投手。期待もある」

 かつて自分が背負った背番号30を着ける後輩へ最大級の評価だ。佐藤蓮は「どこで投げたいというこだわりはない」と話す。ただ、シーズン90試合登板というNPB最多登板数記録を持つ同コーチのように、信頼される投手を理想とする。

 「中継ぎでやっていくなら、登板数は増やしていきたい。登板数が増えたら、信頼されてるピッチャーとしての証しだと思うので」

 そのための課題として挙げたのは「再現性の高さ」。常に同じ精度の球が投げられることを自身に求める。同コーチには「連投に対しての取り組み方や、毎日どうすれば同じ状態で投球できるかは聞いてみたい」と心得を学びたいと明かした。

 鉄腕コーチから高い評価を受けたカーブは、大事にしている球種の一つ。ブルペンで「(カーブが)縦に使えていれば、真っすぐも自然と良くなるという考えがある」という右腕にとって「調子のバロメーター」だという。

 平田2軍監督も「力強いボール投げるよ。迫力があるし」と、即戦力として期待する大型右腕。どのポジションを任されても「全力で腕を振るだけ」と気持ちは変わらない。背番号30を背負う者として、剛腕の系譜を継いでみせる。

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