【虎戦士にエール】芦屋にあった“虎の穴” 元阪神トレーナーが明かす自主トレ事情

 元阪神トレーナーで「COUGS」代表の土屋明洋氏
 トレーニングする陽川(土屋氏提供)
 トレーニングする梅野(土屋氏提供)
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 阪神に縁のある人物が、選手へエールを送る「虎戦士にエール」(随時掲載)がスタート。第1回は元トレーナー・土屋明洋氏(43)が登場する。今オフ、選手はコロナ禍で密を避けるため、同氏が代表を務めるパーソナルコンディショニングジム「COUGS(クーグス)」に通った。異例のオフを過ごす選手のトレーニング事情を聞いた。

  ◇  ◇

 芦屋市内の住宅街に“虎の穴”はある。梅野、陽川、伊藤和、望月…。今オフ、トレーニングに訪れた選手に加えて、岩崎はワインを持って来店。秋山も練習途中に顔を出したという。土屋氏は「何でだろう。今年は多いね」と驚きつつ、意識の変化を感じている。

 「みんな、自覚が高まっている。去年まで一緒に自主トレをしていた先輩が退団して、チームで引っ張っていかないといけない立場になっているからね」

 阪神では自主トレ期間に若手を率いてきた能見、藤川が昨年限りで退団した。今オフはリーダーがいなくなり、コロナ禍で制限も多い。それでも積極的にトレーニングに励む姿に選手の高い自覚を感じ取っている。

 土屋氏は独立後から陽川の自主トレをサポートしてきた。今年も4日には和歌山まで足を運んだ。今オフからは原口、望月、熊谷で構成される「チーム原口」の練習メニューも作成。原口の要望で瞬発系のメニューを組み入れ、体作りを進めている。

 同氏のジムは再びコロナ禍の不安が広まる中、3密対策が整う“駆け込み寺”としても機能。梅野はテレビ出演など、多忙なスケジュールの合間を縫ってジムへ。完全予約制&完全個室のため、他人と接触することなく、トレーニングの順番を待つストレスもない。細心の注意を払って体を動かす選手にとっては最高の環境だ。

 昨年11月には伊藤和と初のサポート契約を締結した。プロ10年目を迎える右腕に対しては「コンディションさえ良ければいいパフォーマンスを保てる」。オフだけでなく、シーズン中もバックアップしていく。

 「コロナでいろんな人が仕事を失ったり、戦力外になったりした。みんな野球をやっている時間はそれほど長くないと気付き始めたんじゃないかな。望月も6年目、伊藤和も10年目になるから、結果を残さないとね」

 同ジムもコロナ禍の苦境を乗り越えた。昨年4、5月は休業を余儀なくされたが、再開後は会員が増加したという。顧客のトレーニングをサポートしながら、土屋氏は虎戦士の活躍を願っている。

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