【佐藤義則氏の眼】今後につながるいい勉強した阪神・門別

 「巨人8-5阪神」(3日、東京ドーム)

 阪神は序盤の大量失点が響いて連勝が3でストップ。今季初先発の門別は初回に4連続適時打を浴びて4失点。二回にも岡本和に2ランを許した。デイリースポーツ評論家の佐藤義則氏は悪循環の理由を分析。「今後につながる、いい勉強にはなったんじゃないか」と成長を期待した。

  ◇  ◇

 阪神・門別は全体的に制球が甘かったし、ボールの強さも本来のものではなかった。真っすぐのスピードも140キロ半ばしか出ていなかった。二回の岡本和の2ランは高めのストレート、見逃せば完全なボールという球を打たれた。普通ならファウルになる球だが、それをスタンド中段まで完璧に持っていかれたのだから、それだけ球威もなかったということだろう。

 投球フォームでも気になるところがあった。着地した後の右足の粘りが足りないため、球離れが早かった。重心が高いと低めに強い球は投げきれない。真っすぐが持ち味の投手だけに、その球が走らないと、変化球も見送られる。カウントを悪くして、ストライクを取りにいった球を打たれる悪循環。それが初回の4失点につながった。

 待ち望んだ先発マウンドだったが、プロの世界はそんなに甘くはないということ。ただ、今後につながる、いい勉強にはなったんじゃないか。持っているものは間違いなく素晴らしいものがあるんだから。慣れの部分も大きいと思う。まだプロ2年目。2軍でもコンスタントに登板を重ね、試合で投げることに慣れてくれば、もっと力を発揮できるようになる。

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