ドキドキすること?

 【4月24日】

 リンドバーグが横浜スタジアムにやってきた。前夜の石井竜也につづいてこの夜も興奮…というか、何を楽しみに来てるのかって?もちろん、岡田阪神の「ドキドキすること」である。

 『今すぐKiss Me』

 昔、代表曲を何度も口ずさんだ記者だけど、ところで、この有名なサビ…

 Go away I miss you

 って、どういう意味?今更だけど、皆さん、この歌詞、訳せます?前後の歌詞から推察してもいろんな訳がハマる。気になったのでXのフォロワーさんに聞いてみた。

 「あなたが遠くへ行ってしまってさみしい」

 「会えなかった間のさみしい気持ちを吹き飛ばして」

 「あっち行って。でも、さみしい」

 皆さん、様々、訳してくださった。

 僕は3つ目が好きなんだけど、今すぐKiss Me Wow Wowの後に、あっち行って!はおかしいか。

 正解が分からないので降参。それよりもサビに入る直前の歌詞をハマスタで噛みしめた。

 ドキドキすること♪やめられない♪

 岡田野球で「ドキドキすること」って何だろう?

 七回に逆転を許し、さらに森下翔太の後逸にはドキドキしたけれど、これで終わらないのが、昨季の王者たるゆえんである。

 2点ビハインドで迎えた九回のドキドキはたまらなかった。森下は言う。

 「自分がエラーして2点差にしてしまったので…何とか大山さんに繋ごうと思って打席に立ちました」

 挽回を期す森下が決めるか。いや、懸命に死球で繋いだ。そして、なおも満塁で大山の殊勲打。さらに満塁で木浪聖也がリードを2点に広げる貴重な一撃。雨も滴る満塁男がまたまたドキドキさせてくれた。

 ロングゲームを振り返れば、拙攻もあった。五回を終えて36分間の中断もあった。こういう悪条件のゲームはディフェンス勝負であり、守りの野球を標榜する猛虎がどうしのぐか。そんな見方をしていると、内野陣が堅守、堅守。中野拓夢は難しいバウンドをうまくさばいたし、大山の再三の好守も特筆である。七回は山本祐大に浴びたセンター前への打球に飛びついた木浪だったが、さすがに及ばず一時は試合をひっくり返された。

 外野は悪天候で懸念された「ドキドキすること」が起きてしまったが、岡田彰布はあの森下のプレーをベンチからどんなふうに見たのか。心と言葉は一致するのか、しないのか。

 こんなとき、森下ははっきり叱ってほしいタイプだと思う。というのも、今春のキャンプで彼に「褒められて伸びるタイプか?」と聞けば、こんなふうに話していたからである。

 「自分は怒られる方が『クソっ』ていう気持ちになって、やれるかもしれないです」

 確かに昨季そんなシーンを何度か見させてもらった。いつか、やり返す森下に「ドキドキ」したい。=敬称略=

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