広島 新井監督の采配に甲子園が大きくどよめく 好機で大瀬良に代打送らず 続投の七回をピシャリ→今季初勝利「正直代わるのかなと」

 7回、大瀬良を打席に送り出す新井監督(右)=撮影・飯室逸平
 7回、一打勝ち越しの場面で新井監督(左)は代打を送らず打席に大瀬良を送る(撮影・中田匡峻)
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 「阪神1-3広島」(8日、甲子園球場)

 広島・新井監督の采配に甲子園が大きくどよめいた。

 同点の六回、2死三塁の勝ち越し機で打順は9番の投手・大瀬良に巡った。ネクストサークルには別の打者が出ていたが、大瀬良がベンチから出てくると甲子園は大きなどよめきに包まれた。

 大瀬良は桐敷に対し、空振り三振に倒れて無得点。六回終了時で大瀬良は6回4安打1失点と好投。球数は95球だった。7日の試合でも先発の床田をギリギリまで引っ張っていた新井監督。史上157人目の通算1000奪三振を達成した右腕に終盤七回のマウンドを託した。

 大瀬良も期待に応えて森下から始まる打順を三者凡退に抑えた。直後の八回、小園が2死二塁から勝ち越しの適時打を放ち、ベンチの右腕は大喜び。さらに末包にもタイムリーが飛び出し、今季初勝利の権利を手にした。

 チームは島内、栗林とつないで逃げ切り。ヒーローインタビューで大瀬良は「正直、代わるのかなと思った」と偽らざる心境を激白したが、見事に指揮官のタクトに抑えるピッチングだった。

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