「コカ・コーラは瓶が美味しいと思う」容器によって味が違う?おいしく飲むには? メーカーに聞いてみた

「『気のせいだ』とか

『中身は一緒だ』とか言われるけど

瓶の方が絶対美味しいと思うんですよね。」

 コカ・コーラについてこんな感想をXにポストしたのは、「乗合(限定)」(@V80Hh6)さん(以下、乗合さん)です。

 この投稿に、「分かります!瓶詰めの方が、美味しく感じます」「ビールだって、同じものを注いでも、紙コップで飲むのと、陶器やグラスで飲むので全然違いますからね」などと共感するコメントが寄せられました。

 乗合さんは、趣味が自動販売機や昔からあるドライブインをめぐることなので、瓶のコカ・コーラを飲む機会もそれなりにあるそうです。「瓶は炭酸が強くて味が濃く感じることから、瓶がある環境でしたら間違いなく瓶を選びます」と話します。

■「日本コカ・コーラ」に話を聞いた

 1886年に米国ジョージア州で誕生したコカ・コーラは、瓶、缶、ペットボトルの容器で発売されています。容器によって味に違いがあるのか、コカ・コーラを製造販売する「日本コカ・コーラ」(東京都渋谷区)の広報担当者さんに聞きました。

──コカ・コーラの中身は、容器が違っても同じものなのでしょうか。

 中身は全て同じコカ・コーラになります。容器によって変えることもありませんし、国によって味が違うということもなく、世界中どちらで飲んでいただいても同じ味ということで展開しております。

──全世界で同じ味だったのですか!知りませんでした。ペットボトルは容器の性質上、空気が抜けると聞いたことがあるのですが。

 PETボトルは缶や瓶と違い、炭酸ガスがわずかながら抜けていく性質があります。周りの気温が高いとより早く炭酸ガスが抜けることがあるため、高温になるところは避けての保管をお願いしています。なるべく冷蔵庫での保管をおすすめしておりますが、それが難しい時は直射日光があたらない涼しい場所での保管をお願いしております。

──ということは、中身は同じものだけれど、正しく保管していないと厳密にはちょっと違うものかもしれないということですね。

 ほかに個人差はございますが、ガラスの瓶は飲み口の口当たりが滑らかで厚みがあるので美味しいと感じられるというお声をよく聞きます。

──なるほど。飲み口の違いはワインやビールなどでも言うところですし、影響がありそうです。個人的には瓶のコカ・コーラを飲む機会があまりありません。瓶のコカ・コーラは減ってきているのでしょうか?

 具体的な割合に関することは公表していないのですが、瓶は飲食店での取り扱いが多いです。

──瓶は繰り返し利用するリターナブル瓶なので、返却が可能な飲食店が多いのですね。環境にも優しいのかなと感じますが…。

 環境をはじめサスティナビリティーへの社会的関心が大きくなるなか、「コカ・コーラ」の容器も時代に合わせて進化を遂げており、2021年からPETボトル(350、500、700ml)は100%リサイクルPETボトルになりました。また、2022年からはラベルのない、ラベルレスのタイプも登場しています。

──ペットボトルにも工夫がされているのですね。一般的には瓶よりもペットボトルで飲む機会が多いと思うので、ペットボトルのコカ・コーラを美味しく飲むために気をつけることを教えてください。

 キンキンに冷えたコカ・コーラが一番美味しく飲んでいただける状態なので、ぜひ冷やしてお召し上がりください。温度が高いと、ペットボトルの蓋を開けたときに勢いよく炭酸が吹き出してしまい炭酸が薄くなってしまいます。蓋は冷えた状態で開けていただくのがおすすめです。

 また、グラスに注いでお飲みいただく場合は、注いだあとに氷を入れたり、勢いよく注がれると大量の泡が出て炭酸が抜けてしまいます。氷を入れたグラスを少し斜めにして静かに注ぐと、泡を大量に出さずに注ぐことができます。

■コカ・コーラの瓶が描かれた古い看板も撮影

 今回の投稿に、コカ・コーラの瓶が描かれた古い看板の写真をつけていた乗合さん。企業ロゴなどの看板が好きで出かけるたびに撮影しているそうです。「アーケードの中にある看板は、風雨にさらされにくいので保存状態も良い場合が多く、廃業されたり撤去されたりすると、二度とお会いできなくなるので、積極的に撮影するようにしています」と話します。

 古い看板の魅力をお聞きすると、「当時のままの企業ロゴやフォント、言い回しがこの現代に残っていることや、同じ看板でも設置条件によって劣化具合が全く違うこと。和風の木造建築に洋式ロゴの看板が付いてるギャップなどが好みです。廃業されたり更新されたりすると廃棄されてしまう儚さにも、もどかしさを感じたり…そんなところに魅力を感じています。あちこち出かけた際に、景色を絡めて記録していってます」とのこと。色褪せたり錆びたりレトロな雰囲気のフォントだったり…乗合さんが撮られるさまざまな看板がある景色は、懐かしい気持ちにさせてくれます。

(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・太田 浩子)

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