阪神・中野 二塁転向後初の1試合2失策 「本当に練習するしかない。しっかり練習します」
「阪神0-2広島」(7日、甲子園球場)
責任を感じているからこそ、うつむかなかった。今季初、二塁転向後初の1試合2失策。ともに失点につながった。阪神・中野は事実をしっかりと受け止めた。「本当に練習するしかない。しっかり練習します。また明日、チームとして勝つことだけを考えて上を向いてやっていきます」。はっきりとした口調で巻き返しへの強い決意を示した。
初回無死二塁は野間のゴロが手元で変化してお手玉した。岡田監督は「シートをかぶせた後は気いつけなあかんねん」と指摘。広島戦が雨天中止となった6日はグラウンドに雨よけのシートがかけられていた。この日の朝にはシートが撤去されたが、土の状態が変わっていた可能性もあり、中野も「ホームグラウンドだし、跳ねた、跳ねていないを言い訳にしないように」と反省した。
五回1死は堂林の打球を中途半端なバウンドで合わせて捕球し損ねた。それでも気落ちしない。「ミスが出た分、打撃で取り返すしかない」。四回無死は今季最長タイの7試合連続安打となる右前打。六回2死も中前打を放った。
守備でも二回無死で宇草の一、二塁間へのゴロを土と芝生の境目付近で捕球し、一回転して送球する好守があった。馬場内野守備走塁コーチは「ああやっていい守備もしてくれているから」と奮起を期待した。
昨季ゴールデン・グラブ賞を獲得した名手。「終わったことなので切り替えて」。今度は甲子園にため息ではなく、歓声を響かせる。